エストニア共和国より愛をこめて

北欧の小国に留学中の大学生が当地への留学や観光、社会生活についての情報などをお届けします

英語で学べる非英語圏の大学~留学費用を抑えるならやはり大陸欧州がよさそう



本日8月17日をもって日本を離れてから丸1年となりました。いやー早い早い。こちらはもうすっかり秋ですよ~。夜はだいぶ冷えるので上着がないと外出できません。

さて、引き続きヨーロッパ留学に関してのお話をしますよ。

英語圏の大学は学費が高額なことが多い

昨日書いた記事が結構多くの方に読んでいただけたようです。この「もはや日本国内で進学するより大陸ヨーロッパの大学に留学したほうが安い」という話、ショックだった方もいらっしゃったかもしれませんね。

www.from-estonia-with-love.net

たぶん「海外留学=日本の学校よりずっとお金がかかる、だから相当裕福な家庭の子女しかできない」というイメージがいまだに根強いんだと思うんですよね。

こういった誤解が生じる理由は、

  •     「海外留学」となるとアメリカ、イギリス、オーストラリアといったアングロ・サクソン諸国への留学をまずイメージする人が多い(これらの国々の学費は非常に高額です)。
  •     そもそも上記の国以外への日本人留学者が少ないので、日本国内で得られる情報もまた少ない。

といったものでしょう。

「自分の学びたい分野はアメリカのこの大学が最先端の研究をしているので、どうしてもこの大学のこの学部でなければ……」といった確固たる進学先の希望がある場合はもちろん別の話になります。しかしそういった事情がない場合でも「海外留学となると英語圏の大学が前提となってしまう」ことが多いのはなぜでしょうか。理由をあげると、

  • 英語で学問を修めたいから
  • 将来英語を使用する仕事に就きたいから
  • 中学~高校まで外国語は英語を学んできたので、海外の大学に進学するとなると必然的に英語で授業が行われる大学を選ばざるを得ないから

おそらくこういったものになるでしょう。

英語で高等教育を受けたいからといって、必ずしも学費や生活費が高い英語圏に留学しなくてはならないというわけではないんですよ。アメリカやイギリスの大学への進学以外に、「非英語圏にある、英語で教授される授業のみの履修で卒業できる国公立大学に進学する」という選択肢があります。

現在わたしが在籍しているのもそういった大学です。

各国の留学ポータルサイト&各大学のウェブサイトで留学生募集要項をチェックする

というわけで、「英語で学べる非英語圏の大学」を調べてみましょう。

エストニアの場合は Studyinestonia というサイトが留学希望者の窓口となっていて、このサイトを使って出願先の大学の検索から実際の出願、合格後の手続きまで全部できます。エストニア以外にも、ヨーロッパのほとんどの国にこういったポータルサイトがあるはずです。それらを見つけて条件検索で「英語での履修だけで修了できる学校」を調べてみてください。

(※実際に各国のポータルサイトを検索してみるとわかりますが、BA課程を英語で履修できる大学・学科は比較的限られるようです。MAやPhDとなるとかなり幅が広がったりします)

検索に引っかかった大学・学科があれば、その大学のウェブサイトにはさらに詳しい情報があるはずなので必ずチェックしましょう。わからないことがあれば大学にメールで問い合わせてみてください。

さて。せっかくですので我が校(なんて言い方をいま初めてしてみた)の英語コースがどうなっているか見てみましょう。タリン大学のウェブサイトの募集要項ページです。

Bachelor's Studies / Tallinn University

ご覧のとおり、

Media
Law
Crossmedia in Film and Television
Liberal Arts in Social Sciences
Politics and Governance

これらの学科が英語による授業の履修だけで修了できます。驚く人もいるかもしれませんが、タリン大学の場合は現地語であるエストニア語の履修は必須となっておりません。なので、エストニアで数年の学生生活を送って学士や修士を取りながらエストニア語はまったく話せない、という卒業生も多いんですよ。

欧州でも「日常生活も英語のみで問題なく送れる国」はある程度限定される(エストニアはほぼ問題なし)

もちろんヨーロッパ の大部分の地域は非英語圏なので、大学の授業は英語だけで履修できても日常生活で現地語がわからず困ってしまう、ということはありえます。大陸ヨーロッパで 「国民の大半が英語を使用できる国々」となると、もしかしたらノルディック諸国+エストニアくらいかもしれません(※このあたりは後日もうちょっとしらべてみようかな)。

わたしが住んでいるタリンについては、現地語が話せなくて困った経験というのはほとんどないです。中年層以下の世代はたいていの人が英語を話せるので、銀行でも役所でも郵便局でも言葉が通じなくて困ったということは現在のところないです(いや、むしろ渡欧当初は私の英語がつたなかっために、相手側のほうが困ってたかも)。

補足・どうしても英語圏への留学を希望、しかしできる限り費用は抑えたいという場合

海外留学について関心がある方はすでにご存じかとは思いますが、たとえばアメリカの場合は「コミュニティ・カレッジを修了後に4年制大学に編入」ですとか「私立大学に比べて学費の安い州立大学を目指す」など、学費を抑えるための工夫としてよく知られている手段があるみたいです。アメリカへの留学者はヨーロッパよりずっと多く、ネット上にノウハウを発表している実践生の方がたくさんいらっしゃるので、各自検索エンジンを駆使して情報を探してみてくださいな。イギリスとかオーストラリアとかニュージーランドとかもなんか方法があるんじゃないかなと思います。もしくは、かつて大英帝国の統治を経験したことがあるため英語を公用語としているアジア・アフリカの国々への留学という手段もアリかもしれません。ただしわたしはこれらの国々の事情についてはほとんどわかりません。ごめんなさい……。