エストニア共和国より愛をこめて

北欧に位置する人口130万ほどの小国・エストニアに暮らす大学生が、留学・観光・社会・市民生活などの話題を中心にさまざまな情報をお届けします。

首都タリンで学生生活を送るために最低限必要な費用は「月約4万円」

以前「タリン大学教養学部の授業料は年間40万円ほどで、日本の国立大学の初年度納入金の半分程度ですよ」という記事を書きました。

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しかし、最近の急激な円高によって、日本円で計算した場合の費用がさらに安くなりました。昨年度40万円ほどだった1年分の学費が、今年は約34万円に。

渡欧から1年が経過し、前述のように為替も大きく動いたので、ここで改めて「2016年9月17日現在のレート(1ユーロ=約114円)で計算した場合の、首都タリンで学生生活を送るために最低限必要な月々の費用」を算出してみようと思います。計算に使った生活のモデルはもちろんわたし自身です。

それではいってみましょう。まずはこちら。

家賃・水道光熱費WiFi通信費
117.5ユーロ(約1万3500円)/月

わたしはタリン大学の学生寮に住んでいるため、居住費については格安で暮らしています。水道光熱費WiFiを含めてこの金額ですからね。

寮はキャンパスから徒歩数分の場所に位置しており、トラム駅やバス停からも近くて交通は大変便利です。近くに大小2つのスーパーマーケットがあり、豪雪に覆われた日でもそこまでの苦労はなく食品や日用品を手に入れられます。

学生寮は旧ソビエト連邦時代の建築で、7階建てのビル2棟が連結された構造になっています。外観はたしかに旧ソ連感あふれる陰鬱なものですが、内部は大掛かりな改装を経ていてきれいです。



有線インターネット
5ユーロ(約570円)/月

WiFiは上記の居住費に含まれているものの、速度が遅いので有線の契約もしております。

健康保険
33ユーロ(約3770円)/月

エストニアへの居住許可をもらうためにはエストニア国内の保険会社と健康保険の契約を結ぶことが必須となっております。居住許可が下りた後も、無保険で生活するわけにはいかないので、なんらかの保険契約を常に結んでおくべきかと思います(半年~1年程度の交換留学生の場合、日本で学生保険を契約してから渡欧することがほとんどでしょうが、上記のとおり居住許可の申請のためにはエストニア国内の会社との契約が必要なので、一度はこちらで契約をすることになります)。

33ユーロというのはわたしが入っているコースを例として場合です(居住許可の申請条件を満たした契約内容のもの)。健康保険の支払額は契約内容、特約の有無、既往症の有無、健康状態、年齢などで当然変わってきますのでご注意。また、必須ではありませんが自賠責保険ですとか盗難保険などの契約もあるとより安心かと思います。

月々の固定費となるのはこのくらいでしょうか。ここまでで155.5ユーロ(約1万7750円)となりました(※有線インターネットはオプションですが、寮での勉強をスムーズに進めるためには必要になると思うので含んでおきました)。

食費
150ユーロ(約1万7120円)/月

すみません食費についてはきちんと計算したことがありません。わたしの場合基本的には自炊なのですが、日本と比較して食料品の価格が安いため、1日分で3~4ユーロもあればそ れなりの料理が用意できてしまいます(日本でも毎日自炊できるなら1日あたり500~600円くらいの材料費で十分だったりしますよね)。ちょっと多めに とって、1日5ユーロ(約570円)として計算しました。実際にはもっと安上がりなものばかり作っている気がしますが。

食料品が安いと書きましたが、特にパン、米、野菜、アルコールについては日本の半額くらいの場合もあります。逆に外食費は日本より高い場合が多く、タリン旧市街のレストランで食事をすると2000円くらいになることも。学生はめったにそんなに良い店で食べませんけど。

日用品購入費・雑費
50ユーロ(約5710円)/月

これもちゃんと計算したことがないのですが、石鹸とかシャンプーとかゴミ袋とかを購入する分として50ユーロくらい計上しておけば十分かと。実際にはこんなにかからないかな??

以上を「タリンで学生生活を送るために最低限必要な1か月分の費用」とすると、
355.5ユーロ(約4万0570円) 
となります。

北欧の国の首都に1か月4万円でとりあえず暮らせてしまうというのはなかなか驚きじゃないですか。12か月滞在しても50万円かかりません。日本の地方の大学の学生寮に住んでも、生活費をこの程度に収めるのはなかなか難しいのではないでしょうか。

ただし、ここで紹介したのはあくまで最低限の生活費の例ですからね。実際には授業が終わった後に友達とバーやクラブに出かけたり、パーティーを開いたり、たまにはちょっといいレストランで食事をしたり、年に数回は国内外を旅行したりもしたいでしょうから、もうちょっと余裕をもって準備しておいた方がよさそうですね。とくに留学生は現地学生ほど簡単にアルバイトを見つけられないので、途中で資金が尽きて帰国、ということにならないようにそれなりの備えが必要かと思います。

また、わたしが格安の学生寮に入れたのは結構ラッキーで(募集が開始されてすぐに申し込んだ)、とうぜん収容人数には定員が存在します。「学生寮が定員に達してしまい入寮できなかった、しかし費用は抑えたい」といった場合には、ルームメイトを見つけて自分たちでアパートを契約するパターンが多いかと思います(エストニアでは学生のルームシェアは一般的)。また、「共同生活は嫌だ、一人暮らしをしたい! しかもタリンの市街地にアパートを借りて住みたい!」となると家賃だけで最低でも3~5万円、もしくはそれ以上かかってしまうのでご注意を!