エストニア共和国より愛をこめて

北欧の小国に留学中の大学生が当地への留学や観光、社会生活についての情報などをお届けします

再びストリート・ミュージシャンの道へ

市役所に路上演奏許可の申請に行ってきました

以前「エストニアでストリートミュージシャンをやってみた話」という記事を書きましたが読者のみなさまはご記憶でしょうか。

www.from-estonia-with-love.net

もう1年前になっちゃいますが、2016年の5月末~7月初旬にかけては、そんな感じでストリートに立って小銭を稼いでいたのでした(といっても生活費の3分の1くらいに相当するお金を稼いでいたので結構よい仕事だったわけですが)。

しかしエストニア当局の指導により、路上演奏家稼業の継続を断念せざるを得なくなったのは記事に書いたとおりです。

「ストリートで演奏するなら役所の許可を取ってきてちょ」という警官の指導に従い、先日タリン市役所の担当部署に相談に行ってきました。

「ハーモニカ奏者としてストリート・パフォーマンスをやりたいんですけれど。小さなアンプにマイクをつないで、こんな感じで……」

とセッティング図を書いて説明したんですが、担当者曰く、

「あ、残念ながらアンプの類は許可できないのよ。電気モノはダメ。完全にアンプラグドなセッティングにしてください」

とのこと。えーッ!

さすがにクロマチック・ハーモニカ1本での路上パフォーマンスは厳しいんですよねえ……。基本的に単旋律の楽器だし、音量も小さいし。

しかしここで断念するのもクヤシイので、とっさに、

「あ、じゃあハーモニカはあきらめますわ。実はアコーディオンも弾けるので、そっちで申請します」

と宣言し、「アコーディオンの路上パフォーマンス」に内容を書き換えてそのまま提出してきたのでした。

実はわたくし、日本にいた頃にわずか数か月だけですがアコーディオンを弾いていたことがあるんですよねー。楽器もまだ日本の実家に置きっぱなしだったはず。

ということで、急遽母国からアコーディオンを送ってもらったのでした。いやー、アコーディオンをまともに弾くのは6年半ぶり! はたして指は動くのか?!

アコーディオンを再び

到着したアコーディオンを触ってみたら、意外に運指をちゃんと覚えていて、簡単な曲ならすぐに演奏できてしまいました。

ちなみにわたくしのアコーディオンはこちら、エキセルシャーというイタリアのメーカーの「モデル308」というものです。新品で買うと結構いいお値段がします……。(わたしは中古で入手)

shop.taniguchi-gakki.jp

しかし、右手のキーボード部分のキーのうち2つくらいがやたら重いことに気づいちゃったんですよねー。長いこと放置しておくとこういうことになるのかー。

早速タリンで修理してくれるアコーディオン職人さんを探したのですが、幸いすぐに見つかりました。

職人さんの作業場を訪問して楽器を見せると、

「ほお~、これはいい仕事してますねー。今の楽器よりずっと質がいいよ」

と感心しておりました。わたしの楽器はかなり古いビンテージものらしいんですが、現行の機種より良い木材が使われ、丁寧な加工作業が行われているらしいです。

この職人さんたいへん気さくな方で、修理のついでに簡単なメンテナンス方法についても教えてくれました。アコーディオンを愛してやまない人みたいで、修理のあとに、

「せっかくだから僕のコレクションを見せてあげよう!」

 と、自身の所有する貴重な楽器コレクションを披露してくれたんですよね。ちょっと楽器を弾いて見せながら(演奏もたいへんお上手でした)。

楽器奏者にとって、こういう卓越した修理者さんが近くにいてくれるのは大変心強いことです。またなにかあったら相談に行けますしね。

タムサーレ公園で演奏しているので聴きに来てね!

ちょうど楽器の修理が完了したあたりで市当局から連絡があり、

「路上演奏の許可証を出すから取りに来て」

とのこと。

これで晴れてタリン市当局公認(?)の路上演奏家となりました。よかった!

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というわけで、わたしはタリン市中心部に位置するタムサーレ公園でアコーディオンを演奏しています。時間帯は午後6~8時。この時間帯にだけわたしのパフォーマンスが許可されています。

ということで、このブログをお読みの方も、タリンにいらっしゃる際にはよかったら聴きにきてくださいね!