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エストニア共和国より愛をこめて

北欧の小国に留学中の大学生が当地への留学や観光、社会生活についての情報などをお届けします

ヨーロッパの大学生たちは日本が豊かだった時代を知らない

どんどんショボくなる日本の存在感

日本が四半世紀にわたって停滞しているあいだに、新興国の成長は著しいですねえ。特に中国の躍進ぶりは凄まじいですが、先日FacebookでこんなTwitterまとめがシェアされているのを見つけました。

togetter.com

ツイートをまとめた人の懸念にもかかわらずコメント欄が脊髄反射のネトウヨの悲鳴で溢れていて味わい深いですね(笑)

日本にいるとなかなかわからないと思いますが、国際社会における日本の存在感の低下はかなりドラスティックに進んじゃってますよ。

わたしの住むタリンには中世から続く街並みがそのまま保存されている地域があって、世界遺産にも指定されているので観光客がたくさん訪れます。アジア人を見かけることも多いんですが、しかし彼らのほとんどは中国人なんですよね。日本人に出会うことはかなり稀です。もう多くの日本人には、北欧までぷらっと遊びに来れる経済力なんてないんじゃないですかね。

なんというか、ヨーロッパの人たちから見れば日本ってすでにオワコンなんですよねー。中国のようにあらゆる分野を驀進する勢いがあるじゃなし、韓国のように積極的にポップミュージックを輸出している国でもなし。なんかこう、イマイチな存在感なのですよ。「Cool Japan」なんて、自分で言っているだけでヨーロッパの人たちは誰も知らないですし……。

なので、TVのいわゆる「日本すごい番組」を真に受けて喜んでいる場合じゃないんですよね。YouTubeに大量にアップロードされている「世界中が絶賛する日本!!」みたいな動画の数々も、ほとんどがフェイクニュースに過ぎません。日本がネトウヨ化しているあいだに、この国の国際的な存在感はどんどんショボくなっていっております。

「日本が豊かだった時代」を知らない世代

上記のまとめとは別に、こんなツイートがシェアされているのも発見しました。

そうそう。わたしもこちらに来て気づいたんですが「いまのヨーロッパの大学生の世代は、もうすでに『日本は随一の工業先進国』なんてイメージは持っていない」んですよね。「かつては豊かだった国」であることを知っている人はいても。

学生の年齢層が幅広いヨーロッパの大学ですが、それでもボリューム層は20代前半です。この世代になると、もう日本の工業技術が世界をリードしていた時代を知らないんです。80年代にはまだ生まれてないし、90年代には子どもだったわけで。

40代以上だと「日本の工業製品はすごい!」というイメージを持っている人も少なからずいますよ。ただしそんな日本製品も、すでにヨーロッパでは見つけるのが難しくなっています。

当ブログでも何度も書いてますが、日本製家電なんてすでにヨーロッパの市場からはとっくに駆逐されています。デパートの家電売り場で見つけることができる日本製品なんて、せいぜいカメラ、プリンター、プレイステーションくらいですからねえ。「精度の高いレンズを作る技術」はかろうじて日本は世界一の座を維持しているようですが、今後はどうなることやら。

www.from-estonia-with-love.net

しかし現状の社会に大満足な日本のみなさん

しかしそんな現状にも関わらず、

「日本は豊かな国だ! この国に生まれただけで幸せだ! 文句を言うやつは甘えだ!」

なんてことを言うおっさん・おばさんは掃いて捨てるほどいますからね日本には。

「いや、日本って今はそんなに大した国じゃないですよ? 貧困率は高いし、労働条件は劣悪だし、大学進学率は低水準だし、1980年代ほどには諸外国に相手にされてないですよ? わかってます?」

とか言ってみても、彼らはさっぱり耳を貸そうとしません。感覚が25年前で止まっちゃってるので、そもそも日本の国力の低下に気づいてすらいないんじゃないですかね。

www.sankei.com

こちらの内閣府調査の結果をごらんのとおり、現在の社会に満足している人たちがほとんどなんですよねー。けっこうな結果じゃないですか。

「日本は治安もいいし、公衆便所はきれいだし、アニメはたくさん放送されているし、日本がいちばん。ニッポン万歳!」

みたいな人が多いんでしょうねえ。とっても幸せなことじゃないですか。

みなさん日本の現状に満足していらっしゃるようですから、日本を離れてしまったわたしがとやかく言うことでもないかもしれないですね。ま、「別に好きにすればいいと思うけれど、でもあとから文句言わないでね?」って感じですかねえ。