日本は夏真っ盛りの時期だと思いますがみなさまいかがお過ごしでしょうか。北欧は先週金曜日に夏至祭の祝日を迎え、エストニアの民衆もどんちゃん騒ぎをしながら夏の到来を祝っておりました。
留学生のほとんどは自国に帰ってしまい、地方から来ているエストニア人学生たちの多くも実家に帰省してしまっているので、学生寮はひっそりと静まり返っております。夜になってももうパーティーの騒音は聞こえてきません。おかげでずいぶん快適に暮らせておりますが、まあちょっと淋しいといえば淋しいですかねー。
エストニアの最主要駅・バルト駅に隣接する市場
さて。今日は最近できたばかりのタリンの新名所をご紹介します。旧市街の北のはずれにあるバルト駅の隣に新装開店した大型の市場、Baliti Jaama Turg(バルト駅市場)です。
エストニアで最も主要な交通機関は路線バスで、国内の他の都市に移動する場合はたいていバスを使います。鉄道は多くの路線がすでに廃止されてしまっていて、バスよりも運賃が高いし所要時間も長かったりするので、あまり人気がないんですよ。なのでエストニア最大の駅であるはずのバルト駅も、お世辞にも賑わっているとはいえません。
一国の首都の最主要駅にしては、ずいぶんのんびりとした佇まいです(笑)
しかしこのバルト駅周辺も、このところ再開発をやってましてね。あっちゃこっちゃで地面が掘り返されて何かの工事をやっております。その再開発の一環として(たぶん)、駅に隣接した市場が大規模にリニューアルされ、ちょっと前にオープンしたんですね。
それでは現場の写真を見てみましょう。入り口はこんな感じです。なかなか立派な外観です。
入り口周辺にはお花を売っているブースがいくつか。平日ながらそこそこ賑わっておりますね。
建物の内部に入るとこのような眺めが広がります。1階には食品やお酒を扱う店が並んでいます。
エスカレーターを昇って2階へ。市場の広大さがおわかりいただける構図でしょうか。
2階は衣料や雑貨、生活用品などが主に売られています。
2階から吹き抜けを見下ろしてみると、スーパーマーケット・チェーンである SILVER の店舗が見えます。
メインの入口とは別の出入り口を通って外へ出ました。
タリンには他にサダマーケットという市場が港湾地区にあるのですが、そちらよりもこの新しいバルト駅市場のほうがずっと規模が大きく、品揃えもよさそうです。タリン市民が日常的にどんなショッピングをしているのか、に興味がある方は旧市街観光のついでに寄ってみてはいかがでしょうか。
バルト駅市場への交通
旧市街を観光される方は必ず立ち寄るであろうトームペア城がある丘の北側にバルト駅があります。市場は駅舎の北西側にありますが、まあ現地まで来ればすぐにわかるかと思います。大きい建物なので。
なお、『地球の歩き方』WEB版によると、
首都のタリンで比較的治安がよくないとされているのは、駅周辺と駅の裏側、ラスナマエ(Lasnamae)と呼ばれる高層集合団地内など。ちょっとした盲点だが、トームペアと駅に挟まれた堀のあるトーム公園も、昼間でもあまりひと気がなく、ここで金品を奪われた日本人観光客もいる。
引用:「エストニアの治安・安全」地球の歩き方(太字による強調筆者)
とのことで、タリン駅周辺は比較的治安の悪い地域だとされているようです。わたしもひとりでブラブラ出かけたりするくらいなのであまり心配することもないと思いますが、旅行者の方はいちおう気をつけていらしてくださいな。
なお、このバルト駅からちょっと西にいったところにあるテリスキヴィという地域がタリン市内でも屈指の面白い場所なので、機会があったらまた書きますね。