エストニア共和国より愛をこめて

北欧に位置する人口130万ほどの小国・エストニアに暮らす大学生が、留学・観光・社会・市民生活などの話題を中心にさまざまな情報をお届けします。

子どもたちを狙う危険な動画コンテンツ「エルサゲート」って何だ?


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(※写真は本文とは関係ありません)

<2018年1月11日追記>

本文中に「『エルサゲート』的手法の動画は日本語圏ではまだ見られない」という旨の記載をしましたが、実際には以前から海外製作らしき動画が日本語のタイトルを冠して配信されていました。続編で解説しましたのであわせてお読みください。

日本ではまだ知られていない新語「エルサゲート」

日本で度が過ぎる迷惑行為の数々を行ったYouTuber、ローガン・ポールの件についてフェイスブックに書いたら、さすがに世界的に大炎上している事件だけあって友人たちからえらく反応がありました。

そのうちのひとりであるエストニア人の友人(エストニアで日本のアニメ祭を主催している女性で、もちろんこの事件については大激怒)とYouTubeの有害なコンテンツの話になったのですが、迷惑YouTuberたちの他に最近海外で問題になっているコンテンツに「エルサゲート」というのがあるみたいなんですよ。

わたしはこの言葉を知らなかったので調べてみたら、

「人気キャラクターが登場する子ども向けチャンネルを装って、子どもたちに精神的ショックを与えたり、危険な行動を促すおそれのある動画がYouTubeに大量にアップロードされている事件」

という、なんともおっそろしい内容でした。

ツイッターでは #elsagate というハッシュタグで多数の告発がされています。

たとえばこちら。子ども向けコンテンツと思いきや、「バットマンに出てくる悪役・ジョーカーが泣き叫ぶ女の子を生き埋めにしてしまう動画」らしいです。

小さい子どもが知らずにこんなものを見てしまったら一生モノのトラウマになりかねませんよね。

少し前からこのような動画が氾濫していたらしく、最近になってにわかに社会問題として取り上げられるようになったとのことです。

 

「子ども向け」を装った危険なYouTube動画の数々

「エルサゲート」は英語圏ではある程度認知されている言葉のようで、Wikipedia に項目があったので一部を引用します。

"Elsagate" is a neologism referring to the controversy surrounding supposedly child-friendly videos on YouTube and YouTube Kids which contain themes inappropriate for children. Most videos under this classification are notable for presenting content such as violence, sexual situations, fetishes and toilet humor, as well as dangerous or upsetting situations and activities.[1]

They often feature popular family-orientated characters, sometimes via crossovers, used without legal permission; the term itself is a portmanteau of Elsa (the main character of the 2013 Disney animated film Frozen, who is frequently depicted in such videos) and -gate (a suffix for scandals).[1] However, the "Elsagate" controversy has also included channels such as Toy Freaks that do not feature kid/family-friendly characters but real children, and have raised concern about possible child abuse.


「エルサゲート」は YouTube や YouTube Kids 上の、子どもたちにとって不適切なテーマを含む子ども向け動画をめぐる論争を指す造語である。この種の動画の多くは特に暴力的、性的な場面、フェチ、下ネタ、または危険であったり衝撃的な状況や行動についてのコンテンツを提供する。

これらの動画には家庭向けの人気キャラクターが頻繁に登場する(ときにクロスオーバーであったり無許可使用であったりする)。「エルサゲート」という言葉は「エルサ(2013年のディズニーアニメ『アナと雪の女王』のメインキャラクターで、この種の動画に頻繁に登場する)」と「- ゲート(スキャンダルの接尾辞*1」のかばん語である。ただしこの「エルサゲート」論争は、「トイ・フリークス」のような子ども(家庭)向けキャラクターが登場せず、実在の子どもを使っていることで児童虐待の懸念が生まれているチャンネルの件も含む。

(日本語訳引用者)


Elsagate. (2018, January 06). Retrieved January 06, 2018, from

https://en.wikipedia.org/wiki/Elsagate

上記ウィキペディア記事には「エルサゲート」動画のサムネイル例が紹介されています。「エルサゲート」動画であると名指しされているチャンネルは検索するとたくさん出てきますが、いくら例示であるとしてもさすがにこの記事でそのままリンクを張るのは控えます(はてなブログの規約にも抵触する可能性があります)。

代わりに「エルサゲート」問題を追及しているらしきYouTubeチャンネルが「エルサゲート・チャンネル・ワースト10」というのを紹介しているのを見つけましたので、どのような動画なのか確認したい方のためにそちらを紹介しておきます。

(※閲覧注意。大人にとってもショッキングな映像が含まれます)

www.youtube.com

ご覧のとおり、人気キャラクターが登場する子ども向けチャンネルと見せかけて、明らかに児童虐待としか思えないものや子どもに危険な行為を促すような内容のもの、残虐なシーンなどを含んだ動画が多数配信されているのです。

日本語圏ではまだこのような手法のチャンネルは見られないようですが(この部分については取り消します。理由は続編参照)、そういったものでなくても「これは子どもに見せたくないなあ」という種類の動画なんてYouTube上に膨大にありますよね。

小さなうちからデジタル・デバイスに慣れておくことは良い面もたくさんあると思うんですが、有害な動画を目にしてしまうことがないように、小さなお子さんがいらっしゃっるご家庭は気をつけていただければと思います。

(2018年1月8日 一部本文を修正しました)

続編はこちら。

www.from-estonia-with-love.net

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*1:引用者注:「ウォーターゲート事件」になぞらえて疑獄事件を「○○ゲート」と呼ぶアレです