エストニア共和国より愛をこめて

北欧に位置する人口130万ほどの小国・エストニアに暮らす大学生が、留学・観光・社会・市民生活などの話題を中心にさまざまな情報をお届けします。

「エルサゲート」の日本版(?)と思われる動画が多数アップロードされている件


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「エルサゲート」動画の日本版(?)が続々報告されている

先日からお伝えしている「エルサゲート」についての話題が反響を呼んでおります。わたしのところにも日本のメディアから問い合わせが来たりしています。

www.from-estonia-with-love.net

わたしが紹介した時点では「エルサゲート」については日本ではほとんど知られていなかったので、海外メディアを参照しての情報のみで最初の記事を書きました。そのため「英語圏など海外で話題になっているが、いまのところ日本ではこのような騒動は起きていないようだ」という旨のことを書いてしまっていたんですよね。

しかしこの「エルサゲート」について日本に話題になってから、おそらく小さなお子さんをお持ちのご家庭の方からの「日本の子どもを対象にしていると思われる不気味な動画も結構たくさんある」という声がいくつかあがっていることに気づきました。

「エルサゲート」動画のうち英語圏で流通しているものには「アナと雪の女王」のエルサ、スパイダーマンなどのキャラクターが主に登場しますが、日本の場合はアンパンマン、リカちゃん人形、ぽぽちゃん人形などが登場するケースが多いようです。

わたしも当該のチャンネルの動画をいくつか確認してみました。市販のおもちゃを使った他愛ないシロウト人形劇ふうの作品が多いのですが、ときどき「これちょっと変じゃない?」というシーンが登場しますね…。例えば「なぜかキャラクターの排泄行為に異様にこだわった動画」がやたらあったりします。概して小さい子どもは排泄について興味があるものですし、適切な知識を与えるのは大切なことだと思います。しかしこれらの動画に登場する排泄のシーンはもっとえげつなくて、「そういった教育目的とはちょっと違った意図によるものなのでは?」という印象を受けますね…。

 

誰が何の目的で「エルサゲート」動画を製作しているのか?

多くの人が気になっているのは、「いったい誰が、何の目的でこのような動画を作っているのか」という点だと思うんですよね。

「そりゃ金儲けのためでしょ?」とおっしゃる方もいらっしゃると思います。たしかに YouTube のユーザーのうち、幼児・児童といった年齢層が意外に大きな割合を占めているようです。

YouTuber のチャンネル登録者数ランキングを見てみると、「ヒカキン」や「はじめしゃちょー」と並んで、子ども向けおもちゃの紹介チャンネルがいくつか上位にランキングされています。このランクですと年間数千万円~数億円くらいの広告収入を得ているのではと思われます。

app.kamuitracker.com

となると、多くの「エルサゲート」動画が広告収入目的である可能性はあるでしょう。

しかし依然として謎なのが「広告からの収入が目的なのだとしたら、なぜわざわざ不適切なシーンを混入させるのか」という点です。

単純にお金儲けが目的なのだったら、子どもが嫌がりそうなグロテスクなシーンをあえて挿入する理由がわかりません。中には気持ち悪い動画を興味本位で見てしまう子どももいるでしょうけれど、親が気づいたら止められちゃいますよね。

また、YouTube に広告を提供している Google に報告されれば、広告の表示を停止されて収益をあげられなくなってしまう可能性もあります。

特に海外製作と思われる「エルサゲート」動画の多くは「実写による寸劇」「CGアニメ」「クレイアニメ」といったような時間も手間もかかる手法で作られています。にもかかわらず、視聴者に不快感を与え、なおかつ広告停止を食らうリスクもあるグロシーンをなんでわざわざ挿入するのでしょうか。

というわけで、やはり「単なる広告収入目当てというわけではなく、視聴するであろう子どもたちに対して悪意を持って製作している」ということになるのでしょうね。いやはや不気味な話です…。