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エストニア共和国より愛をこめて

北欧の小国に留学中の大学生が当地への留学や観光、社会生活についての情報などをお届けします

超初級エストニア語講座(その1)

エストニア語は話者数100万強のマイナー言語

エストニアに来て1年になりますが、わたしのエストニア語は大して上達しておりません。なんどか書いているとおりこの国ではほとんどの場所で英語が通じてしまうため、あえて現地語を学ばなくてもまったく不自由なく生活ができてしまうからです。エストニア語の話者数はわずか100万人と少し。自国語が話せるだけでは、学問をする上でも仕事をする上でも触れることのできる情報量が大幅に制限されてしまいます。そのため、特に中年層以下のほとんどのエストニア国民は英語を流暢に話します。このような理由から、北欧に住んでいるのにほとんど英語圏で暮らしているような感覚で日々をわたしは送っています。

とはいえ、大学ではエストニア語のA1およびA2(ヨーロッパ言語共通参照枠でのグレード) を修了しているので、わたしも簡単な日常会話くらいはできていないとおかしいんですけどね……。ということで、今日は復習がてら、エストニア語の基礎の基礎、A1レベルのそのまた導入くらいを紹介しますね。

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フィンランド湾にかかる虹

エストニア語での挨拶

まずは挨拶から行きましょう。日本語の「こんにちは」や英語の「Hello!」に相当するエストニア語は、

Tere!(テレ!)

です。発音はカタカナ読みそのままで構いません。ただし「re」はLではなくRの発音で。

この「Tere!」は非常によく使われる挨拶です。ヨーロッパでは商店や飲食店に入ったときには店員にひと声かけるのが普通ですが、そのときもこの「Tere!」を使いましょう。スーパーマーケットのレジで自分の順番が回ってきたときにも「Tere!」で。もちろん街角で友達に出会ったときにも同じように。覚えやすくて発音も簡単な挨拶でいいでしょ?

では「ありがとう」は何と言うのでしょうか。エストニア語では、

Aitäh!(アイタ!)

です。 この「aにウムラウト」はどうやって発音するのか、と気になる気持ちはわかりますが、とりあえず無視してください。エストニア語には独特の母音がいくつか存在し(『ä』のほかにも『ü』だとか『õ』だとか『ö』だとか)、これらはエストニア語の母語話者に実際に目の前で発音してもらって覚えるしか方法がありません。IPA国際音声記号)では「ɑi̯tˈæh」となるようですが、まあここではそのままカタカナ読みで「アイタ!」としておいてください。ちゃんと通じますので大丈夫です。

この「Aitäh!」も大変よく使われます。お礼を述べたいときにはとりあえず「アイタ!」と言っておけば大丈夫です。さらに深い感謝を表すときには、

Suur tänu! (スール タヌ!)

です。日本語の「本当にどうもありがとう」に相当するかと思います。なお suur には「大きい」という意味があります。 

お礼の言葉を受けての「どういたしまして」は、

Palun! (パルン!)

です。これは日本語の「どうぞ」に相当する語でもあり、お客さんにお茶を出すときやトラムでお年寄りに席を譲るときには「パルン!」と言います。

「さようなら」はどうでしょうか。

Nägemist! (ナゲミスト!)

「さようなら」にはいくつかの言い方がありますが、これがいちばん一般的かと思います。親しい友達同士だと「au! (チャオ!)」というのもよく使われますが、商店やレストランの去り際の場面なら「ナゲミスト!」がもっとも普通です。

エストニア語を勉強できる書籍は非常に少ない

冒頭でも書いたようにエストニアは話者数の少ない言語であるため、文法書や辞書、教本などはごく限られたものしかありません。日本語の書籍で唯一入手が容易なものとして「まずはこれだけエストニア語」(松村 一登、宮野 恵理・著/国際語学社)があったのですが、いまamazonでチェックしたらどうやらすでに絶版みたいで、中古品しか手に入らなくなっています。

紹介しておきながら申し訳ないことにわたしはこの本を未入手なのですが、著者の松村先生も宮野先生もこの言語の日本人研究者としては著名な存在で、わたしはエストニアに来るずっと以前から存じあげておりました。宮野先生はこの夏に通訳としてタリン大学を訪問されまして、わたしはそのときにはじめて宮野先生のエストニア語を聞いたのですが、それはそれは流暢でお見事なものでしたね。

しかしマイナーな言語を学ぶのは大変ですね~。気が向いたら(その2)を書きますね。では今日はこのへんで。