エストニア共和国より愛をこめて

北欧に位置する人口130万ほどの小国・エストニアに暮らす大学生が、留学・観光・社会・市民生活などの話題を中心にさまざまな情報をお届けします。

エストニア独立99周年記念式典 & 軍事パレード

2月24日はエストニアの独立記念日

「エストニアの独立」というと、1991年8月20日の出来事を思い出す方がほとんどなんじゃないでしょうか。「8月クーデター」の翌日であるこの日、エストニアはソビエト連邦からの独立を宣言しました。この年のクリスマスにソビエト連邦はガラガラと大きな音を立てて崩壊することになります。本当にそんな音がしたかどうかは知りませんが。

しかしこのソ連からの独立については、エストニアでは「独立"回復"記念日」として祝われています。かつては独立国であったものの長らくソビエト連邦の一部にされていたエストニアが、ついに再び独立を取り戻した日、という位置づけです。

では、エストニア共和国が正式に独立国として樹立された日はいったいいつなのでしょうか?

それは1918年2月24日ということになっています。99年前のこの日、前年に起こったロシア革命を発端とする動乱に乗じるかたちで、長らく帝政ロシアによる支配を受け続けていたエストニアもついに独立を達成したのでした。

読者のなかでおニャン子世代のみなさんは、世界史のテスト勉強で、

「生稲(1917)晃子がロシア革命」

という語呂合わせで年号を覚えたのではないでしょうか。今年はロシア革命100周年なんですよ。そしてこのロシア革命の翌年に独立したのがエストニアってわけです。「生稲晃子がロシア革命」「その次の年にエストニアが独立」と覚えてください。これでこの記事を読んでいるみなさんは「エストニアが独立したのは1918年!」という超マニアックな知識を得ることができました。もう一生忘れないでしょ。

とにかく2月24日がエストニアの「独立記念日」です。エストニアの各地で記念式典が行われるのですが、わたしは自身の住む首都・タリン市で開かれたイベントに参加してきました。

早朝から国会議事堂で式典が

まずは独立記念日の朝に行われる国会議事堂での式典です。午前8時開始なので空はまだまだ薄暗いです。おまけに粉雪が舞っていて寒かった……。議事堂となりの庭園に市民は案内されます(去年は議事堂の中庭で式典が行われたんですが、マイナーチェンジでしょうか)。庭園の入り口でエストニア国旗と、国歌およびいくつかの愛国歌がプリントされたカードを受け取ります。

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式典は当然全編エストニア語で行われるので何が話されているのかはわかりませんでしたが、国歌斉唱やブラスバンドの演奏などが興味深かったです。しかし早朝だというのにかなり多くの市民が集まっていたんですよね。さすが市民の力でソビエトからの離脱を果たした国なだけありますね。

「自由の広場」での式典と軍事パレード

午後12時からは、タリン旧市街の南端に位置する「自由の広場」にて、独立記念日のメインとなる式典が大々的に開催されました。こちらは早朝の国会議事堂でのセレモニーよりはるかに多くの市民が集まっていました。数万人は来場していたのではないかと思います。

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こちらは非常に軍事色の濃い式典で、エストニア共和国軍のエキシビジョンが主要なコンテンツとなっておりました。迷彩服姿の兵士のみなさんが「自由の広場」を行進し、さらに戦車や軍事車両が登場して市内をパレードするというものでした。

エストニアは男子のみですが徴兵制があるため、軍についてはわりと市民にとって身近な存在のようです。沿道のタリン市民のみなさんは小さな国旗を振りながら、戦車の上から手を振る兵士たちを歓声をあげて迎えていたのでした。

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パレードの終了後は、「自由の広場」にて戦車や軍事車両の展示が行われていました。子どもたちも兵士に担ぎ上げてもらって戦車に乗せてもらったりと、とても楽しそうでした。

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ここでわたしは大学の友人にばったり出会い、まだ真っ昼間ながら飲みにでかけてしまったのですが、エストニアの独立記念日の休日はこのように暮れていったのでした。

2月後半というこの時期にエストニアに旅行に来る方がどの程度いるのかわかりませんが、タイミングが合えばぜひ記念式典を見に行ってみてください。

特に来年(2018)年は独立100周年という記念すべき年になるので、たぶん今年よりより盛大に祝われることになると思います。わたしもかなり楽しみだったりしします。