エストニア共和国より愛をこめて

北欧に位置する人口130万ほどの小国・エストニアに暮らす大学生が、留学・観光・社会・市民生活などの話題を中心にさまざまな情報をお届けします。

エストニアの労働市場で人手不足が叫ばれている業界とは?


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(パブリックビューイングでW杯を観戦する市民のみなさん)

日本では少子高齢化にともなう労働人口の激減により人手不足が深刻化しているみたいですね。

リーマンショックの頃には「大学生の就職氷河期」「内定取り消し」「大量派遣切り」なんてことが言われていたのに、こんどは逆に人が足りないんだそうで…。

日本ほど深刻でなないかもしれませんが、エストニアにもいくつか人手不足の業界があるようです。

エストニア公共放送のウェブサイトがこのような英文記事を発表していました。

news.err.ee

ヘッドラインには

「エストニア失業保険基金の調査によると、今後数年間のエストニアの労働市場においてもっとも需要が高い業種はプログラマー、調理師、トラック運転手とのこと」

とあります。

筆頭にプログラマーが来ているのはエストニアらしいですね。最近になって日本でも知られるようになりましたがエストニアは世界最先端の電子政府を擁する国であり、またIT産業の誘致を非常に積極的に行っているので、プログラマーの需要が高いのはいかにもという感じです。

調理師はどこでも常に需要があると思うんですが、3つ目にあげられているトラック運転手はどうでしょうか。物流業界については、近い将来に自動運転車が実用化されて人手不足が解消、どころではなく大量失業が予想されていますからね。

 

www.from-estonia-with-love.net

ほかにこの調査が「もっとも需要が高い」業界としてあげているのは、

  • 警備員
  • 接客員
  • 清掃作業員
  • 製造業従事者
  • 裁縫従事者
  • 大工
  • 工事監督
  • 看護士
  • 介護士
  • 薬剤師
  • 教諭

などでした。薬剤師は日本では過剰供給により飽和状態にあると聞いていますが、エストニアでは逆に人材不足なんですねー。

記事本文にもあるように、政府も専門的な人材の育成に力を入れており、特定分野の人手不足の解消を目指しているのですが、その業界の給与水準の低さなどを理由になかなか人材が根付かないようです。

また、エストニアのように経済規模が小さいながら教育レベルが高い国にありがちなのですが、高度な人材が国外に流出してしまう傾向があるようです。北欧にはエストニアより豊かな国々がいくつもあり、また独立後に教育を受けた世代はほとんどが英語を話せるので、よりより暮らしを求めて海外へ…というパターンが多いようです。エストニアは順調に発展中ではありますが、ヨーロッパのなかではまだまだ貧しい国なので、この傾向はまだしばらく続くのでしょう。