エストニア共和国より愛をこめて

北欧に位置する人口130万ほどの小国・エストニアに暮らす大学生が、留学・観光・社会・市民生活などの話題を中心にさまざまな情報をお届けします。

毎度毎度の「被害者叩き」は日本の民度を反映してるよね


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2015年の夏から3年以上にわたってシリアの武装勢力に拘束されていたジャーナリストの安田純平さんがついに解放され、日本に帰国したというニュースが話題になっています。

ひとまずよかったね、お疲れさまでした、という話だと思うんですが、案の定ニッポンでは「被害者である安田さんへのバッシング」の嵐が吹き荒れているようですねえ。いやあほんとに相変わらずな国民様ですこと。

紛争地域などを取材しているジャーナリストが現地の武装勢力に拘束される事件は以前から頻発していますが、被害者の母国の政府が全力で対応するのは当然です。国は国民の生命を守る義務があるわけですからね。国民からも「同胞を取り返せ!!」という声があがります。

しかし日本はそうじゃないんですよねえ。日本の世論で一番でかい声は、

「なぜわざわざ自分から危険な地域に行ったのか!!!」

「自己責任だろ!!!」

「国に迷惑をかけるな!!!」

こういったものになる。とにかく被害者の落ち度を必死で探しては叩くわけですな。

ヨーロッパやアメリカのジャーナリストが同じ目に遭った末に解放されようものなら、もう帰国の際には英雄として歓迎されますよ。よく帰ってきてくれた、同胞の生命が助かってうれしい、と。

でも日本「だけ」はそうならない。「被害に遭ったんだから被害者が悪いに決まっている!!」といったようなねじ曲がった発想が根底にあるからか、長い苦労の末せっかく助かって帰ってきた人間をバッシングするわけですね。救出費用にいくらかかったと思ってるんだ、政府に迷惑をかけて、そのまま処刑されていればよかったのに、とか。いやあ実におぞましい…。

女性が夜道で犯罪に遭った、みたいなニュースが流れるたびに「女がそんな時間に出歩くのが悪い!!」みたいな被害者叩きが発生しますが、そういうのも同じ発想でしょうね。

毎度毎度おなじみの被害者バッシング。やっぱこれ、日本の「民度」をそのまま反映していると思うんですよねえ。しょうもない集団主義で動いている社会ですし。

なんかもうあまりに呆れてこの件について何か書こうという気力がなくなってきちゃった。しかし日本のみなさんはほんとに「自己責任」大好きですね。病気やケガをしても「自己責任」だから保険証は使わずに治療費は全額自己負担してくださいね。

今回のような件も「日本では『反・近代』ブームが起こっているんだ」と考えるといろいろわかりやすいと思うので、下の記事もよかったら読んでみてください。

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