エストニア共和国より愛をこめて

北欧に位置する人口130万ほどの小国・エストニアに暮らす大学生が、留学・観光・社会・市民生活などの話題を中心にさまざまな情報をお届けします。

エストニアが「異常に女性が多い国」である件について



 

突然ですが、この地球上に男は何人いると思いますか?

 

 

 

 

正解は、

 

約38億

 

のようです。(2017年11月現在・参照:http://countrymeters.info/en/World

興味深いことに女性より男性の人口のほうが7000万人くらい多いみたいなんですよね。なんかいろいろと生物学的な理由があってこういった不均衡が生まれているらしいですよ。よく知りませんが。

 

しかし。わたしの住んでいるエストニアはちょっと面白くて、「異常に女性の人口比率が高い国」として知られています。世界とは逆なのです。

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(引用元:Statistics Estonia "Women per 100 men" https://www.stat.ee/29918

 

こちらの統計を見てみると、

「エストニアでは、100対113.4の比率で女性の人口が多い(2017年)」

ことがわかります。

女性を100とするなら、男性は88.1となります。

これは世界的に見てもかなりいびつな男女比のようです。

 

エストニアと同じくバルト海に面するラトビア、リトアニアの人口の男女比を見ると、エストニア以上に男性が少なく、女性が多いんですよね。100対117などという、極めて異常な偏りが発生しています。

ウクライナも同様の傾向です。ロシアもデータに抜けが多いですが同じくらいの偏りがあるようです。

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ほかの旧共産国も(多少の例外はありますが)おしなべて女性の人口が多いようです。いったいなぜこのようなことが起こっているのでしょうか? みなさんも考えてみてください。

 

 

早速ですがタネ明かしといきましょう。

こちらをご覧ください。

 

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(引用元:Statistics Estonia "Population pyramid" https://www.stat.ee/population-pyramid

こちらのグラフから、エストニアの人口ピラミッドは、

「中高年の男性が異常に少ない」

「逆に中高年の女性が多い」

という構成になっているのがご確認いただけるかと思います。

そう、エストニアの男女比の偏りは「高齢の女性の人口比が多いから」だったんですね。

 

なぜこのようないびつな人口ピラミッドになってしまっているのかというと、

「ソビエト連邦時代の男性が著しく短命だったため」

というのが理由のようです。

たいていの国は女性のほうが長命なので、高齢者人口にはこのような偏りが当たり前のように見られるようです。しかし旧ソ連の国々ではさまざまな原因で長生きできない男性が多かったようで、この傾向が異常なほど顕著なようです。

 

というわけで、中年以下には男女比の偏りは発生してはいないのでした。

しかし上のグラフから予想するに、エストニアも少子高齢化の道をまっしぐらなんだなあ……。

 

サッドネス

サムネイルは特に本文とは関係ありません。2000年代前半に流行ったエストニアのグループ「Vanilla Ninja」のジャケットをなんとなく載せてみました。