エストニア共和国より愛をこめて

北欧の小国に留学中の大学生が当地への留学や観光、社会生活についての情報などをお届けします

なぜわたしは日本を捨ててエストニアに来たのか

日本社会が嫌いだからヨーロッパに来ました

日本の「自国礼賛ブーム」を痛烈に批判した以下の2記事について、いまだにたくさんの意見が寄せられています。ブログ自体も直近の2か月で約35万PVを記録しております。多くの方に読んでもらえているのはありがたいことですねえ。

 

www.from-estonia-with-love.net

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はてなブックマークのコメントも眺めるのも面白いです。たとえばこれ。

「世界が絶賛する日本!」みたいな自国礼賛サイトはこうやって作られていた - エストニア共和国より愛をこめて

日本が嫌いで海外に住んでらっしゃるのかな・・・と。

2017/01/27 08:31

b.hatena.ne.jp

まさにそのとおりで、わたしは日本が嫌いなのでわざわざヨーロッパに来ました。ま、「日本が嫌い」というより「日本社会が嫌い」と言ったほうが適切かもしれないですけれど。

日本に帰るつもりはぜんぜんなくて、大学を卒業したらどうにかヨーロッパで仕事を見つけられたらいいなと思っています。もちろん、もし職に就けなかった場合には帰国しなければならないわけですが、その場合でも再出国を目指して日本で貯金をしたり勉強したりすることになるんじゃないですかね。ま、失意の帰国という事態にならないようにいまも学問を頑張っているわけですけれど。

ではなぜ日本に向けて日本語のブログを書いているのかというと、いまの日本の社会状況に危機感を持っているらしき人たちが結構たくさん読んでくれているみたいだからです。そういったみなさんに、北欧という遠い地に住むわたしが思ったこと、考えたことをお伝えするために書いているブログですので、「日本を絶賛してくれる意見しか聞きたくない!!」という人たちに楽しんでもらえるようなコンテンツはありません。

(代わりにそういった方への推奨コンテンツを紹介しておきますね。こちらとかこちらとかおすすめですよ~。わたしのブログなんて読む必要はありません)

あとは、わたしと同じように日本を離れることを考えている人たちへお役立ち情報を提供できればいいなと思っています。エストニアへの留学方法やこの地での暮らし、語学の勉強法についてなどの記事が、そういった方への参考になれば幸いです。

日本社会のどこが嫌だったのか

せっかくですので「日本社会のどの側面が嫌いでわざわざ北欧まで来たのか」を簡単に説明してみます。

1. 極端に高額な高等教育費用

これについては以前の記事ですでに説明していますね。

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日本がいいだとかヨーロッパがいいだとかいう話ではなくて、わたしの場合はそもそも経済的理由で日本の大学に進学することが不可能だったので、学費が無料か安価である海外の大学に行くしか方法がなかったわけですな。

大陸ヨーロッパの場合、たいていの国で大学院まで学費が無料なので、日本の私立大学の学費がどのくらいか、なんて話をこちらの学生にしてみるとみんなめちゃめちゃびっくりします。修士課程になると奨学金が支給されることがほとんどですし、博士課程になると完全無償なので、「日本には大学卒業後に数百万円のローン返済を抱えている若者がいる」という話はかなり衝撃的に映るようです。

2. 労働環境の劣悪さ

北欧地域のなかでもエストニアとノルディック諸国では社会制度にまだまだ格差があります。エストニアの労働環境はフィンランドデンマークほど良好ではありません。

それでも会社員は概ね8時間労働で、残業はほとんどしないようですし、病気になったときは通常の有給休暇とは別に傷病休暇が取れるみたいなので、日本に比べれば大幅に良いと思います。

わたしは特に「日本独特の長時間労働」が嫌いです。楽器演奏をはじめ趣味が多くて、さらに夜に友達とバーやクラブに遊びに行くのが大好きなので、残業がある職場での労働なんてとてもやっていけないと思います。

(※日本では社会人学生としてフルタイムで働きながらいちど大学を卒業していますが、これも残業がない職場をうまく見つけられたからできたことでしょう。そういった労働環境に日本で再び巡り合えるかわからないので……)

日本で長時間労働の職に就くということは、人生の中で数万十時間の自由時間を失ってしまうということなので、やっぱりわたしには無理な話です。このままヨーロッパで就職できますように。

3. 再チャレンジの機会の乏しさ

ヨーロッパの大学は学生の年齢層が多様です。わたしは20代前半の学生たちといっしょに住んでいるので普段遊びに行くのはその年代の子たちなんですが、大学に行けばわたしと同年代や年上の学生もあたりまえにいるし、みんなごく普通に交流しています。年齢より持っている技術や学位の水準でどの職業に就けるかが決まるので(日本と違いヨーロッパは学歴社会)、職場をいちど辞めて大学に入るとか、または仕事を続けたままパートタイム学生として入学するなどしてキャリアアップのために学問をする人がたくさんいます。

日本の場合は非常に独特の雇用システムが存在するので、30代や40代で新しい分野を学んで転職する、ということがほとんど不可能、または非常に例外的なケースに限られてしまうと思います。こういった「一度レールを外れてしまった場合、戻るのが極端に困難」といった日本の硬直化した不合理な制度がわたしはとても嫌いです。

 

とりあえず3つ挙げてみましたが、あと100個くらいはすらすら出てきそうでキリがないので、今回はこのへんで! 続きはまだ次回!