エストニア共和国より愛をこめて

北欧に位置する人口130万ほどの小国・エストニアに暮らす大学生が、留学・観光・社会・市民生活などの話題を中心にさまざまな情報をお届けします。

「藁人形を火にくべて燃やす」ロシアの伝統行事に参加してみた

何度か書いているとおりわたしは大学の学生寮に住んでいます。男女8人でキッチンと食堂を共用しているので、ほとんどこのメンバーで同居しているような感覚ですねえ。8人の国籍は、

ロシア(女)、ウクライナ(女)2人、アゼルバイジャン(女)、アゼルバイジャン(男)、グルジア(男)、韓国(男)、日本(男)←わたし

という感じです。楽しそうでしょ? いや実際楽しいですよ~。

で、面白いことにわたし以外は全員ロシア語が話せます。ロシア人女子は当然ロシア語が第一言語で、ウクライナアゼルバイジャングルジア旧ソ連の構成国であるため第二言語としてロシア語を話すことができ、韓国人男子はロシア語専攻なのでした。

ということでエストニアに住みながらロシアの文化にも割と親しんでいたりするのですが、ある日アゼルバイジャン女子から、

「春を迎えるためのロシアの伝統的なお祭りが開催されるから、みんなで行きましょう。みんなで藁人形を作って火の中に投げ込んだりして、面白いのー!」

という提案があったのでした。なんですか藁人形を燃やすって。いやーそんな話を聞いたらいかないわけにはいかないですよね!!

ということで、やってきましたエストニア野外博物館」

タリン市西部にある広大な敷地を持つ博物館で、近くにあるタリン動物園とともに観光名所になっています。この野外博物館にはエストニア各地から移築された貴重な古民家が保存され、近代化以前の農村の風景がそっくり再現されています。北欧の田園風景を味わいたい方にはぴったりの場所です。

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あまりに広いのでひととおり回るだけでも半日かかってしまいますが、きょうはそのままロシア様式の民家が保存されている地域へ。ここで春を迎えるためのロシアの伝統的なお祭り、「マースレニツァ」が開催されているのでした。さっそくロシアの民族音楽が流れるなか、子どもたちが遊んでいます。動画と写真をご覧ください。

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会場内では伝統料理が売られていたり、ロシアの民衆に受け継がれている遊びなどの紹介がありました。上にあげた動画の冒頭で子どもたちが楽しんでいるのがそうです。

さーて、いよいよ当日のメインイベント、藁人形を業火に投げ込むときがやってまいりました。鮮やかな民族衣装を着たロシア人のみなさん、そして子どもたちが焚火を囲みます。

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そして、このように藁を十字に束ねたものを人形に見立ててですね、

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焚火に投じて、焼きます。アチーッ!!!

燃え盛る炎を囲むロシア人のみなさんが歌う民謡とあわせてどうぞ。

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「藁人形っつったらうちの国では誰かを呪い殺すときに使うものでね~」と「丑の刻参り」について説明してみんなをびびらせたりしていたのですが、しかしなんでまた春を迎えるためにロシア人は藁人形を作って焼くのでしょうか。

アゼルバイジャン女子によると、この藁人形焼却には「冬の間にたまった悪運を人形と一緒に焼き棄て、無病息災を祈る」みたいな意味があるらしいです。ほえ~。日本の「お焚き上げ」も同じような発想に基づくものですよねたぶん。世界各地である程度共通する文化なのかもしれませんね。

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タリンへの観光を予定されている方には、こちらのエストニア野外博物館は大変おすすめのスポットです。ときどきこのような民族的な催しがあったりしますので、ぜひ博物館の公式ホームページをチェックした上でいらしてみてくださいな。

<公式ホームページ>

Estonian Open Air Museum - Home