エストニア共和国より愛をこめて

北欧に位置する人口130万ほどの小国・エストニアに暮らす大学生が、留学・観光・社会・市民生活などの話題を中心にさまざまな情報をお届けします。

エストニアの高校生たちと交流してみた

このたび当ブログの質問フォームに、エストニアへの留学を予定しているらしい高校生から質問のメッセージをいただきましたので紹介しますね。

来年から、エストニアに一年留学する高校生です。エストニアと、エストニアの若者、高校について、知っている限りでいいので、教えていただきたいです。調べてはいるものの、なかなか情報が集まりません。それと、日本人に対する差別的なものを感じたことがありますか?自分にとってエストニアは全く未知の世界で、ワクワクしているとともに、不安な気持ちも大きいです。ご回答くださるとありがたいです。よろしくお願いします。

文面から察するに、この方はエストニアのギムナアジウム(中等学校)に留学するということでしょうかね?

そういうことでしたら、ちょうどいいことにわたくし今年の冬にタリン市内にあるギムナアジウムを訪問して学生たちと交流をしておりますので、そのときのことをお話しましょうか。

エストニアで日本語を学ぶ高校生たち

エストニアの学校教育課程は初等教育(ポヒコール/児童・生徒の年齢はおおむね7~15歳)・中等教育(ギムナアジウム/16~18歳)・高等教育(ウリコールまたはラケンドスコルグコール、それぞれ大学と職業専門学校)の3つに分かれていて、初等教育までは義務教育となっています。中学校までが義務教育の日本と同じ感覚ですかね。

ただしギムナアジウムには4年制の学校もあるようです(特に進学校)。わたしと音楽ユニットを組んでいるシンガーのヨハンナも現在ギムナアジウムの4年生で、来年から大学へ進学する予定だそうです。

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ということでギムナアジウムは日本の高等学校にあたりますので、ギムナアジウム生のことも「高校生」と呼んでおきましょう。

わたしが訪問したギムナアジウムはタリン都心からほどない場所にあります。初等学校であるポヒコールも併設されていて子どもたちでにぎやかでした。

なぜこの学校を訪問することになったかというとですね、わたしの友人のエストニア人がこの学校に日本語の非常勤講師として勤めていて、学期末の授業にわたしを呼んでくれたんですよ。「学期最後の授業ということで通常とは違った特別授業にしたくて日本人を招くことにしたの。学生と交流してね!」という依頼を受けたのでした。

多言語社会のエストニアでは小学校から英語教育が始まり、ギムナアジウムの課程においては第3・第4外国語を学ぶカリキュラムを提供している学校があります。わたしの訪問先はエストニアでは珍しく日本語を選択外国語科目に取り入れている学校なのでした。

わたしは2つの日本語クラス(それぞれ2年生と3年生のクラスだったかしら)に参加して、学生たちの質問に答えるという形で授業が進みました。

先生がエストニア人(日本への留学経験あり)ということで、学生たちにとってわたしは初めてナマで(?)対面して会話する日本人となったようです。そのためか彼らはいくぶんシャイな感じでしたが。

最初に彼らから受けた質問は、

「エストニアの暮らしは好きか」

「エストニアに来て驚いたことはなにか」

「エストニアの料理では何が好きか」

「夜はどこに遊びにいくのか」

「エストニア国内のどんなところに旅行したか」

といったもので、エストニア LOVE なわたしはどれだけエストニアが好きか大いに語ったのですが、どうやらエストニアについてのネガティヴなことももっと聞きたかったようで、

「エストニアの嫌いなところはどこか」

「エストニアのお年寄りの態度(!)についてどう思うか」

といった質問も寄せられました(笑) 

あとはもちろん日本についての質問もたくさんしてくれました。

「日本でおすすめの観光名所はどこか」

「日本の食べ物は何がおすすめか」

「やはり東京は混雑しているのか」

などなど。あと、先生いわく多くの学生にとって日本語を履修するきっかけとなったのは日本のアニメやマンガに触れたことだそうで、そういったサブカルチャーについての質問もしてくれたんですが、わたしはアニメやマンガについてはまったく知識がない人なので、もしかしたらちょっとがっかりさせてしまったかもしれません……。

ま、そんな感じでエストニアの少年少女たちと楽しいひと時を過ごしたのでした。また機会があったらお邪魔してみたいものです。

観光都市タリンは外国人にもフレンドリー、しかし…

あ、冒頭の質問に

それと、日本人に対する差別的なものを感じたことがありますか?

というのもありましたね。

これは正直に答えると、わたし自身はエストニアに来てから人種差別的な体験をしたことはほぼゼロです。むしろいろいろ親切にしてもらっているなあと思うことばかりです。

ただし。わたしが首都のタリンに住んでいること、生活のメインの場が大学であることが大きく影響しているんじゃないかなと思います。

わたしが住むタリンは多くの観光客が訪れる街で、それなりに国際化が進んでいます(それでも有色人種はかなりの少数派ですが)。また、わたしの通う大学では世界各国からの留学生が学んでいます。差別を受けた経験がほぼないというのは、エストニアに移って以来、ずっとそういった環境にいるためかもしれないんですよね。

やはり地方に行ったりすると外国人にほとんど接することなく人生を送っている中高年の人も多いので、あまりよそ者には優しくない、という話を聞いたことがありますね、残念ながら。

質問者さんがどこの学校に行かれるのかはわからないですが、まあどんなところにもフレンドリーな人もそうでない人もいるかと思います。親切な人にもたくさん出会えると思いますので、あまり心配しなくていいですよきっと。

来年からの留学生活が質問者さんにとって充実したものになることを願っています。頑張ってね。