このところエストニア・ローカルな小ネタ記事が多い当ブログですが(これとかこれとかこれとか)、今回もそういう系統のネタでいきます。あまり肩肘張った記事ばっかりだと読者のみなさんも疲れますよね? 書いてる方も大変ですしね(笑)
この1か月世界中の話題をさらっていたFIFAワールドカップですが、いよいよ今夜決勝戦が行われるんですよね。わたくしサッカーのことはよくわかりませんが、とりあえず選手のみなさん、サポーターのみなさん、お疲れさまでした!
エストニアはすごくサッカーが盛んな国、というわけでもないんですが、やはり世界一の人気スポーツということで市民のみなさんの関心も高いみたいでしたよ。
たとえば先月末。わたしはバンドであるお店に出演したのですが、リハーサル後の休憩中に近くのショッピングモールにご飯を買いにいったら、フードコートで2人組のおじいちゃんがテーブルの上にノートパソコンを広げて、ビールを一杯やりながら日本vsベルギー戦をネット中継で観戦しているのを見かけました。なんかほほえましいですよね!
記事冒頭の写真はフランスvsベルギー戦を観戦する市民のみなさんの様子です。場所はタリン中心部の「自由広場」で、市内で何か大事な行事が開かれるときはここで行われることが多いのですが、ワールドカップ期間中は試合があるたびにこの広場でパブリック・ビューイングが行われていました。次の1枚も同じ試合の様子です。
あ、ちなみにこれらの写真はバンドのリハーサル帰りに立ち寄って撮影したものです。この広場から徒歩数分の場所でいつもリハーサルをやってまして。以下の写真も同様です。
で、これがロシア戦となるととんでもないことになります! 実はタリン市民の4割くらいはロシア系で、そのうちの多くがロシア人としてのアイデンティティを持っているので、ワールドカップでは彼らは当然ロシアを応援、ということになります。
(逆にエストニア人は歴史的事情から反ロシア感情が強いので、多くはロシアと対戦する側を応援していたのではないかと思いますが・笑)
運命のロシアvsクロアチア戦の夜、わたしは知り合いのアルゼンチン人のギタリストに頼まれて、彼のライブで何曲かセッションをすることになっていました。しかしライブ会場着いても誰もいないんですよ。
1時間くらい適当に時間を潰していたらギタリストの彼がやってきたのですが、どうやらエストニア人のほとんどがロシアvsクロアチア戦を観戦しているらしく、お客がだれも来そうにないとのこと。
見てのとおりガラガラです。なお左のほうのハンモックでくつろいでいるのがアルゼンチン人ギタリストの彼で、ステージ上でギターを抱えているのはあまりに客がいなさすぎて飛び入りで演奏している青年です。
結局4人くらいお客さんが来てくれましてライブは無事行われた(わたしも数曲参加)ので、それはいいんですけどね。帰りがけに「自由の広場」に寄ってみたら、案の定大変なことになっておりました。
てか、着いたとたんにクロアチアがロシアに勝って試合終了しておりまして、悔しさをあらわにしたロシア系と思われる観客がビール瓶を叩きつける音がガッチャンガッチャン響いておりました。
「自由の広場」とはいえ自由すぎる感じになっちゃってますが、まあ日本戦直後の渋谷なんかも同じようなもんなんでしょ?
ロシア戦が行われるたびに広場がこんな感じになっちゃうはずでしたから、エストニア当局としては「準々決勝で敗退してくれてよかったな~」と思ってたりするんでしょうかね。
ただ、ほとんどの市民は自宅で家族とともに観戦していたみたいですけどね! エストニア公共放送(ERR)がTVやネットで全試合を生中継しておりましたので。
この華やかな一大イベントもきょうの閉会式と決勝戦で幕が下ろされるわけですねー。いやはや、ほんとにサッカー全然わからない人による記事になっちゃってすみません!