エストニア共和国より愛をこめて

北欧に位置する人口130万ほどの小国・エストニアに暮らす大学生が、留学・観光・社会・市民生活などの話題を中心にさまざまな情報をお届けします。

世界各国のYouTuberたちが語る「日本のここが大嫌い!!」(その2)

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前回に引き続き、日本に滞在している・滞在した経験がある外国人 YouTuber のみなさんによる「日本の大嫌いなところ」を紹介します。むかし竹村健一が言っていたとおり、日本の常識は世界の非常識、なのか……!?

 

名古屋と東京に住んだブラジル人が語る「日本のよろしくないところトップ5」

 

 

Erika Smith さんは名古屋と東京にあわせて6年間住んだことがあるブラジル人で、現在はアメリカ在住とのこと。「日本は本当に良いところで、まだ行ったことがない人はぜひ訪ねてみてほしいけれど、今回はあえて日本の良くなかったことも紹介します」とのことです。

 


 

1. 料理の量が少ない

レストランで提供される「1人前」の分量が少ない。たとえばグループでレストランに行くと、3人組なら3切れのパン、4人組なら4切れのパンが出てくる。まるで「適切な量」を勝手に決められているかのように感じる。たくさん食べたいときもあるし、そうでなければ残りをテイクアウトにすることもできるのに。

2. マナーが悪い

これは何度も経験していることだが、日本人は駅や電車の中などで人にぶつかっても謝らない。わたしはこれはとても失礼だと思うが、日本では「言葉に出さなくても、状況から察する」のをよしとする考え方があり、「混雑のなかで他人にぶつかることは止む得ない」と皆が暗黙のうちに了解しているから、口に出して謝らなくても失礼ではないらしい。

あと、日本人の多くはドアを開けたときに後ろに人がいても手を離す

3. 接客

日本の接客業の人たちは「お客様は神様」と教えられていて、金を持っている観光客は大変丁重に扱われる。ただしわたしのように日本人っぽい外見(しかし日本語はうまく話せない)の人はまともに扱ってくれないことが多い。最高の対応も最低の対応も日本で経験した

別に神様のように扱われなくてもいいけどいじわるされるのは困るので、普通に対応してほしい

4. 行楽シーズン

日本人は長期休暇を取らないゴールデンウィーク、シルバーウィーク、お盆、正月に短い休暇を一斉に取るので、それらの時期はどこに行ってもありえないくらい混雑する。休暇のはずが逆にストレスが溜まるので、わたしはほかの人が休暇を取る時期には働き、みんなが仕事をしている日に休みを取って出かけた。

5. 煙草

日本ではまだ屋内での喫煙を許しているところが多い。しかし最近は非喫煙者への配慮も始まっているようだ。わたしはコメダ珈琲がお気に入りだったが、創業地である名古屋のコメダは喫煙可だったものの東京には禁煙の店舗があった。日本も徐々に変わってきているのだと思う。

 


 

「公共の場所でのマナーの悪さ」ってよく指摘されるんですよねえ。肩がぶつかったり足を踏んだりしても、多くの日本人はなぜか謝らないという。わたしはヨーロッパしか知らないですけれど、たしかにこちらでは人にぶつかったら反射的に「Sorry!」って言いますからね(エストニアだと『Vabandust!』)。たぶんこれ、「日本人は何かにつけて『すみません』と謝る」とよく言われるのに、ぶつかっても謝ろうとしない、というギャップが奇妙に感じられるのではないでしょうか。

「お客様は神様」については、生前の三波春夫がたびたび「自分の言葉が誤解されているようだ」と指摘していたようですけれど。「日本の接客サービスは世界最高水準!」という声が内外からありますが、この動画では「日本で良い接客を受けるためには観光客か金持ちに見えるようにしないと」と指摘されています。日本の「お・も・て・な・し」とやらも結構露骨なものなんですな(笑)

煙草については、日本ではなぜか路上喫煙を禁止している自治体が多いんですよねえ。これはヨーロッパの人には謎に思えるようで、「いや屋内で煙草を吸われたほうがよっぽど迷惑でしょ? 何なのその謎ルール?」などとよく言われます。わたしの住むエストニアだと、分煙のされていないレストランやカフェの前の路上で煙をくゆらせている人をよく見かけます。

Erika さんいわく「今回は日本についてよくないと思ったことをお話したけど、『日本のここが恋しい トップ5』も見てね!」とのことです。

 

神戸に暮らすフィンランド人が語る「日本の嫌なところ ワースト5」

 

 

神戸に住んでるらしいフィンランド人の Aleksi Himself さんの意見。「日本や日本人を悪く言う意図はぜんぜんないけど、あえて『ここだけは納得がいかない』という点を挙げます。感想があったらお気軽にコメントをください」とのこと。

 


 

1. 現金での支払い

支払いのときにフィンランドではクレジットカードやデビットカードを使うのが当たり前だが、カードが普及していない日本では現金で支払わなくてはならないので不便。現金を持ち歩くのは不安でしょうがない……。

2. 喫煙所がない

日本では分煙が普及していないため、クラブなどに喫煙所がない。非喫煙者にとっては迷惑この上ない。

3. 深夜に公共交通機関が止まる

日本では深夜から早朝にかけて公共交通機関が止まってしまう。僕のような夜遊びが大好きなパーティーピーポーにとっては大変残念だ。フィンランドなら夜通し電車が動いているのに

4. 外税表記

消費税が24パーセントのフィンランドと比べれば、日本の8パーセントという消費税率はかなり低く感じる。しかしレストランなどでは外税表記が多くて混乱する。外税だと税込額より安く見えるから、わざとやっているのでは。

5. 言語の壁

たいていの日本人は学校で6年間も勉強しているのに英語を話せない。来日したときに住民登録をするために役場に行ったが、英語を話せる人がひとりもいなかったので困った。

あと、日本語で道を尋ねたときなどに、こちらが外国人であることを構わずに早口だったり難しい言葉を使って答える人が多かった。こちらの日本語のレベルに合わせてもっとゆっくり喋ってくれたらいいのにと思った

 


 

「日本はクレジットカードが普及していないので困る」という意見はよく耳にしますねえ。わたしの住むエストニアフィンランドの隣国ですが、ここでもほとんどすべての商店、レストラン、バーなどがカード支払いに対応しているので、現金を使うことはめったにありません。ただし公衆トイレやデパートのトイレが1度の使用ににつき20セントの有料制だったりするので、念のため小銭は持ち歩きますが……。

「深夜に公共交通機関が止まってしまう」という点については前回紹介した YouTuber も指摘していましたね。言われてみれば「日本はコンビニは24時間営業しているのに、電車とATMは夜間に止まってしまう」というのは不思議です。

「日本人は英語が話せない」というのは定番ですが、学校での英語教育の質の悪さに関しては、もう政府も最初から改善する気がまったくないものと思われます。今後も変わらないでしょうねえ。

 Aleksi さんは日本について大好きな5つのことというビデオも発表しているので、そちらもぜひどうぞ。

 

***

 

今回も日本についての率直な意見を紹介しましたがいかがでしたか。一つ目の動画で Erika さんが語っているとおり「日本では言葉に出さずともお互いの気持ちを察するという文化がある」ので、こういったダイレクトな意見に当惑する人もいそうですね。

でも「自分の意見をはっきり言ってはいけない」という日本の文化のほうが世界ではわりと特殊で、外国から日本を訪れた人たちをしばしば戸惑わせていたりします。

東京オリンピックが近づいていることから(本当に開催されるのかどうかは知りませんが)日本でも分煙化だとか英語教育の推進だとかに多少は力を入れているようですが、それ以前に「日本に対する他国の人々からの声にもうちょっと耳を傾けたほうがいいのでないか」と思うんですがいかがでしょうか。無理やり「日本SUGEEE!!!」って言わせるのではく、批判的なことも含めて率直な意見を、ですけれど。

 

おまけ

 

前回に引き続き、おすすめの英語教本を紹介しておきます。

 

大杉正明のWhat's New Today? (CD book)

 

 

NHKの英会話番組の講師として知られる大杉さんとネイティヴ・スピーカー(カナダ人)との会話集ですが、このブログのシリーズのように北米と日本の文化の違いをネタにしたトークが多くて面白いです。

ただし皮肉なことに、出版元は最近ネトウヨ向けのメディア展開に力を入れているらしいDHCです(笑)