エストニア共和国より愛をこめて

北欧に位置する人口130万ほどの小国・エストニアに暮らす日本人が、留学・観光・社会・市民生活などの話題を中心にさまざまな情報をお届けします。

厳戒のヨーロッパ、陽気でのんびりな日本?


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エストニア政府による新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の発令から、まもなく4週間となります。

スーパーマーケットや薬局、一部の飲食店など限られた業種以外は原則として営業を停止しているために、街はすっかり静まり返っておりますねー。政府が「3人以上で出歩いてはいけない」「他人とは2メートル以上の距離をとること」などというルールを設定しており、市民も概ね従っています。現在のところ市内のバスやトラムの減便はなく、時刻表どおりに運行されていますが、車内はガラガラです。

緊急事態宣言以降、国境も封鎖されていますので、外国からエストニアへの入国は原則として不可能です。世界遺産を擁するタリン中心部は、春から夏にかけては旧市街を訪れる人でごった返すのが常なのですが、いまは観光名所もほとんど無人に近い状態のようです。

企業も原則として従業員に自宅勤務を行わせなければならなくなり、わたしの勤務先もすみやかにリモートワークに切り替わりました。さすがに4週間も経つとすっかり慣れてしまいましてね、通勤時間がゼロになった余分に寝れていられるし、自宅でくつろぎながら仕事ができるし…むしろ将来オフィスに通勤する生活に戻れるかどうかの方が心配です(笑)

何度か書いているようにわたしは楽器の演奏が趣味で、仕事が終わると夜な夜なジャズ・バーなどにセッションに出かける生活をしていたのですが、お店が開かなくなってしまったあとは、自宅でピアノやトランペットを個人練習する日々が続いています。こればかりはしょうがない。

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日本については、2月までは横浜に停泊しているクルーズ船の集団感染の件が連日ヘッドラインに登場していましたが、3月に入ってからはぱったり報道がなくなってしまいました。唯一、オリンピック延期がニュースになったくらいでしょうか。

一方で、韓国については「新型コロナウイルス制圧のモデルケース」として各メディアに取り上げられていていて、実際に多くの国が参考にしているようです。逆に「日本のやり方を取り入れている」という国はわたしの知る限りないので、日本は「独自の戦い」を歩んでいる感じですね。

英語のニュースに日本があまり出てこないので、日本ローカルのメディアをチェックしてみると、なんだか同じ世界に住んでいるとは思えないほどのんびりしている様子です。3月末にもお花見に行く人がいたり、4月になっても電車で普通に通勤する人がたくさんいるのですね。大丈夫なのかな。

リモートワークの導入も一部の企業ではあまり進んでいないようです。IT化が遅れていて、まだ紙の書類を扱っている会社が多いためだとか。このあたりは日本の弱点かと思います。

「お肉券」「お魚券」などの発給が検討されていていたり、なぜか国から各家庭にマスク2枚が支給されることになったり、なんというか「不思議ちゃん国家」とか「天然ボケ政府」とか呼んでみたくなる謎政策が連発されているようで、こんな非常時なのにのんびりしている感じはちょっと面白いです。

まあ、よくも悪くも陽気でのんびりした国民性ですから、そんな感じのノリの方がかえって国民からの受けがいいのかもしれませんね…。きっと「お肉券・お魚券が楽しみ!!」「安倍さんからいただいた、ありがたいマスクを、大事に使わせていただこう!!」という声の方が多いのだと思います。

日本には日本のやり方があるのでしょうから、わたしは「日本よりヨーロッパの方が優れている」だとか、「日本はヨーロッパのやり方を取り入れるべきだ」などといったことを言うつもりは全くありません。ただ「ああ、この状況下で日本に住んでいなくてよかったな…」ということを「わたしは」思いました(*これは個人的な感想であって、日本を批判する意図は一切ありませんので、くれぐれも誤解をなさらぬようお願いします)。

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最後に…。3年前の記事に登場したイタリア人のグレゴリオ君から先日ひさびさに連絡があって、現在イタリアにいるものの、元気だそうです! よかった!!

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